一般診療

2021~2022年インフルエンザワクチンについて

今シーズンインフルエンザが流行するか、昨シーズンの様に殆ど流行せずに終わるかは12月を過ぎないとわかりません。現時点(2021/11/19)では日本感染症学会の下記の提言が参考になります。


2021-2022年シーズンについてはどうでしょうか。北半球の冬季のインフルエンザ流行の予測をするうえで、南半球の状況は参考になります。オーストラリアからの報告によると、2021年流行シーズンにおいて、インフルエンザ確定患者数は昨年同様きわめて少数です。このことより、2021年冬季は北半球での流行を認めないのではないかとも考えられますが、アジアの亜熱帯地域においては様相が異なります。WHOからの報告によると、例えばバングラデシュでは、2020年後半にA(H3N2)、2021年初夏よりB(ビクトリア)の流行を認めています。また、インドでも、2021年夏季にA(H3N2)の流行を認めています。これらの国々では、インフルエンザワクチン接種が普及しておらず、社会全体のインフルエンザに対する免疫が低かったと思われます。ただし小流行を繰り返すことで、これらの地域でウイルスが保存され、今後国境を越えた人の移動が再開されれば、世界中へウイルスが拡散される懸念があります。前シーズン、インフルエンザに罹患した人は極めて少数であったため、社会全体の集団免疫が形成されていないと考えられます。そのような状況下で、海外からウイルスが持ち込まれれば大きな流行を起こす可能性もあります。英国政府は、今年のインフルエンザは早期に流行が始まり、昨年流行がなかったために例年の1.5倍の大きさの流行になる可能性があるとして、インフルエンザワクチン接種を呼び掛けています。

(引用)2021-2022年シーズンにおけるインフルエンザワクチン接種に関する考え方|ガイドライン・提言|日本感染症学会 (kansensho.or.jp)

当院でのインフルエンザワクチンの状況についてはこちらをご覧ください。

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