院外活動

東京消防庁救急相談センター

皆さんは#7119をご存知でしょうか?
急な病気やけがをしたときに、救急車を呼んだほうがいいのか、今すぐ病院に行ったほうがいいのかなど迷った際の相談窓口として、24時間365日いつでも電話で専門家からアドバイスを受けることのできる消防庁の事業です。
東京消防庁が2007年6月より都民向けの相談窓口として開設し、その後、全国的には救急安心センター事業として2021年10月現在、12都府県5地域で行われてます。
相談を通じて、病気やけがの症状を把握した上で、以下の判断と情報提供を行っています。
○救急相談 :緊急性の有無、受診の必要性と受診科目、受診手段
○現在受診可能な所在地に近い医療機関案内


「救急のときに専門家の判断を聞くことができる」、「119番通報が減り、重症な方を早く搬送できる」など想定されたメリットを評価する都民の声も増えているようです。しかし、認知率は平成28年度の調査でようやく50%を越えたところで、より多くの方に知って頂きたい制度です。

私は相談医として2010年より、2ケ月に一度12時間勤務しています。毎回勤務中に400件程度の救急相談があります。相談看護師の洗練された電話対応をレシーバーで聴き、個人的に鑑別すべき病態を常に考えることにより、救急の知識を再考できる有用な12時間です。